2009年6月15日月曜日

NGO & Private sector partnership BRACの事例

昨年9月にFASIDで行われたセミナーにおけるBRACのプレゼンテーションより。

BRACのAnnual reportは2007年までしか出ていないが、上記のプレゼンは2008年3月と情報が新しい。1990年には同社の事業予算(Annual expenditure)の7割は政府や国際機関からの寄付で成り立っていたが、2007年には2割まで減少している。その間事業予算の額は$20millionから$485millionと急増しているにも関わらず、8割はBRAC自身が生み出す資金で運営しておりその要因としてBRAC Enterpriseという同社のsocial businessが大きな役割を果たしていると言う。

BRAC Enterpriseは営利追求組織(profit seeking organization)と非営利社会的組織(non-profit social organization)の中間に位置し、profitとsocial objectiveの”double bottom line”がコンセプトとなっている。優先順位はprofitではなくsocial objectiveにある。

いくつか民間企業との協業もしており、その際の成功要因としてお互いを知る、目的を明確にするなど色々とあるが、
A meaningful engagement can happen only when the society and markets puts a premium on 'non-financial' parameters that make an organization 'socially responsible'
としており、社会がプレミアムを払ってもらえるような活動をして初めて持続性も生まれるとのこと。

プレミアムというのは私の理解では「価格の上乗せ」であるが、BRACというブランド、social enterpriseの事業活動にプレミアムを払うということはもっと安いものがあっても消費者はプラミアムを払って少し高い社会に良いことをしている方の企業のものを買うということを言っているのだろうか。だとするとcharityをして企業イメージをあげるというのとあまり変わらない様に思えて来る。。。。

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