2009年9月24日木曜日

バングラデシュの女性季節労働者

Bangladesh Economic Review 2008 によれば、バングラデシュから国外への出稼ぎ労働者は総数550万人に上り毎年巨額の送金を母国に対して行っている。そのうち6%に当たる33万人は女性である。男性労働者にとっては、季節労働は母国での低賃金から逃れ、貧困から脱却するためのパスポートとして認識されているが、女性の季節労働者は社会的経済的自立に貢献すると同時に、搾取の危険性には男性以上にさらされるという。

1998年、マレーシアでは自国民の職を確保するため、バングラデシュの労働者が締め出され、帰国を余儀なくされた。Bangladeshi Obvibashi Mohila Sramik Association (BOMSA) – or Association of Female Migrant Workers of Bangladesh は、こうした女性季節労働者の支援を目的に1998年設立された。

マレーシア以外にも、女性労働者はサウジアラビア、アラブ諸国連邦、バーレーン、オマーン、ジョーダン、カタールなどへ縫製工場勤めや家政婦として赴き、また技術を持った人材は医療アシスタントとしてクウェートで職を得ることができる。それ以外にも、出稼ぎ先は英国、イタリア、日本など20カ国にのぼる。

1998年にマレーシアから帰国を余儀なくされたSheikh Rumana さんによれば、男性に比べると女性の場合、斡旋業者や雇用者が当初約束した賃金を支払わなかったり、精神的肉体的ハラスメントに遭遇する危険性も高いという。BOMSAでは、国を超えた季節労働における女性の地位確立を目指して様々な活動を推進している。


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