2009年12月10日木曜日

カーボンオフセットを活用したレンガ製造用キルンの高効率化

デンマーク政府は、バングラデシュのレンガ製造用キルンを高効率型に変えるプロジェクトに$1Mを投資することにより、開催中のCOP15(15000名の参加者が世界から飛来)をカーボンニュートラルにする、と発表した。

このプロジェクトは世界銀行が企画しているもので、現在バングラデシュで利用されているレンガ焼成用のキルン(高く太い煙突型の窯)を中国の技術を利用した高効率型(100トンの石炭が半分で済む)に転換し、エネルギー効率を倍増するもの。問題は製造費用である。従来のキルンは一基$0.15M(約1350万円)だが、新型は10-15倍のコストがかかる。そこで、このプロジェクトをCO2排出削減枠として認定してもらうことにより、その販売益で製造費用を賄おうという試みだ。


<コメント>
本フォーラムでバングラデシュを訪れた際は雨季のため、ほとんどのキルン(通常川沿いにある)は基底部が水没して休憩中であった。レンガは同国で主要建材として重用されており、キルンは全土に数千あるという。
このカーボンオフセットは、BOPにおける事業戦略を練る上で一つのヒントを与えてくれる。

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